フランス語同好会
条件法
フランス語の条件法は、英語の仮定法にあたります。
事実に反する仮定を述べたり、語調を緩和させて丁寧な表現を作ることができます。
作り方
語幹は未来形に準じます。
動原 単純未来形 条件法
acheter → j’achèterai → j’achèterais
aller → j'irai → j'irais
条件法の語尾は全動詞共通で、「r+半過去の語尾」でつくります。
用法
現在の事実に反する仮定
Si j’avais plus d’argent, j’achèterais cette maison. もしもっとお金があれば、私は家を買うのになあ。
(← Commme je n’ai pas d’argent en réalité, je ne peux pas acheter cette maison.)
私は実際にお金を持っていないので、この家を買えない。
語調の緩和(丁寧な言い方)
Je voudrais vous poser une question, madame. 先生、私はあなたに質問があります。
Nous aimerions prendre plutôt du thé. 私たちはできればむしろ紅茶が飲みたいです。
je ―rais nous ―rions
tu ―rais vous ―riez
il ―rait ils ―raient
半過去の語尾
―ais ―ions
―ais ―iez
―ait ―aient
acheter 買う(英buy)
j’achèterais nous acheterions
tu achèterais vous acheteriez
il achèterait ils achèteraient
Si + 半過去形, 条件法現在
もし~ならば、 ~するだろうに
条件法の活用の成り立ち
条件法は未来形の語幹+半過去形の語尾からできています。
これは事実に反する仮定を述べるときに、視点を一度過去に戻し、そこから未来を再度予測するという思考方法をとったためと考えられます。
日本語でも「雨が降らなかったら、今頃海で泳げていただろうに」と視点を過去に移し、未来を仮に予測している構文を用いていることがわかります。
古今東西、言語の発想は案外似ているものですね。