フランス語同好会
主語 je tu il elle nous vous ils elles
直目 me (m’) te (t’) le (l’) la (l’) nous vous les
間目 me (m’) te (t’) lui nous vous leur
補語人称代名詞
フランス語は同じ単語を繰り返し用いるのを避ける傾向があります。
目的語の名詞を再度繰り返す場合は、補語人称代名詞に置き換え、動詞の前に置きます。
補語人称代名詞は、直接目的補語(直目)と間接目的補語(間目)の2種類があります。
直目は前置詞を介さずに、動詞と直接つながる目的語を指し、多くは「~を」と訳されます。
間目は前置詞àを介して間接的に動詞につながる目的語を指し、「~に」と訳すことが多いです。
否定形は補語人称代名詞+動詞をセットにし、neとpasで挟みます。
直接補語人称代名詞
直接補語人称代名詞は、「~を」の意味になる補語人称代名詞です。J’aime Marie. → Je l’aime.
Pierre ne respecte pas son oncle. ピエールはおじを尊敬していない。
→ Pierre ne le respecte pas. ピエールは彼(おじ)を尊敬していない。
間接補語人称代名詞
間接補語人称代名詞は、「~に」の意味になる補語人称代名詞です。常に「 à + 人 」の形で用いられます。
Jean enseigne l’anglais aux étudiants. ジャンは生徒たちに英語を教える。
→ Jean leur enseigne l’anglais. ジャンは彼らに英語を教える。
Je ne donne pas ce CD à Jacques. 私は彼にCDをあげない。
命令文における補語人称代名詞
肯定命令文で補語人称代名詞を使う場合、-(トレデュニオン)で結んで動詞の直後に置きます。
このときmeはmoiに、 teはtoiに変わります。
Lis ce livre. → Lis-le. この本を読みなさい。 → それ(本)を読みなさい。
Appelle-moi ce soir. 今晩私に電話してね。
否定命令文の場合は補語人称代名詞+動詞をneとpasで挟みます。
Ne regarde pas la télé. → Ne la regarde pas. テレビを見ないでね。 → それ(テレビ)を見ないでね
直接補語と間接補語の2つを並べる場合の語順
間目 直目 間目
me
te le lui
la
nous les leur
vous
Vous me donnez son adresse ? あなたは私に彼(彼女)の住所を教えてくれますか?
-Oui, je vous la donne. はい、私はあなたにそれ(住所)を教えます。
Il leur enseigne le japonais ? 彼は彼ら(彼女ら)に日本語を教えていますか?
-Oui, il le leur enseigne. はい、彼はそれ(日本語)を彼ら(彼女ら)に教えています。
肯定命令文の場合は以下のような語順になります。
動詞-(トレデュニオン)直目-(トレデュニオン)間目
Rendez-le-moi.
受動態
「~される」という受動態の作り方は、être+過去分詞となり、英語の「be動詞+過去分詞」と同じようになります。
過去分詞は主語の性・数に合わせて変化します。
能動態 Ma sœur prépare un plat italien. 私の姉はイタリア料理を準備します。
↓
受動態 Un plat italien est préparé par ma sœur.
受動態を過去形にしたいときはêtreを複合過去形にします。
過去形 Un plat italien a été préparé par ma sœur.
「~によって」の「~」にあたる部分はparもしくはdeで表します。この2つの使い分けは以下の通りです。
par ~ (~によって)
→ 動作を表わす動詞。「書かれる」「見られる」etc.
de ~ (~によって)
→ 状態(特に感情)を表す動詞。「愛される」「尊敬される」etc.
Ce roman policier a été écrit par son frère. この推理小説は彼の兄によって書かれた。
Elle est aimée de tout le monde. 彼女はみんなから愛されている。